高校を中退するということは一昔前であれば人生を大きく転落させかねない大問題でしたが、現代では多くの通信制高校があり、必ずしも毎日学校に通う必要もなく、また、必ずしも学校行事を楽しまなくてはいけないわけでもありません。
現代の思春期の中学生や高校生を取り巻く環境は決してやさしく甘い環境とは言えません。通信技術の発展により、インターネットや携帯電話を当たり前に利用する年代ですが、それゆえに、小さなときから細やかな人への気遣いを強いられています。文字だけの伝達手段では伝えづらいことも伝えていかなくてはいけないからです。また、良くも悪くも携帯電話の普及によって、1人の時間を確保することが難しくなってきました。それもまた、中学生や高校生という多感な年代にはストレスを強いています。
こういった事情から、負荷に耐えかねて不登校になってしまう中学生や高校生は年々増えています。学校に行かない、ということは親からしてみれば大問題ですから、怒ったり励ましたりしてしまいますが、彼らはもう疲れ切ってしまっている場合が多いのです。そういったときには、通信制高校の存在を思い出してください。高校の単位を取るのはそんなに難しいことではありません。時には穏やかな時間を家族で作ることを優先させてください。